平成29年度調査研究

平成29年度の各部会における専門研究委員会の活動内容は以下のとおりです。

経済・経営研究部会

高速道路の料金制度に関する研究委員会

 高速道路ネットワークの有効活用に資する今後の料金制度について調査研究を実施しています。有料道路制度、料金制度を巡る諸論点に係るディスカッションを主として行い、有料道路制度の過去と現状について整理した上で、諸外国の制度も概観しつつ、今後の制度について検討しています。

高速道路を利用した物流に関する調査研究委員会

 高速道路の交通量等および様々な経済指標を用いて、物流施設など産業拠点が高速道路IC周辺へ立地することにより、地域経済に与える影響を検討しています。

道路・交通工学研究部会

高速道路における適正な車両間隔に関する調査研究委員会

 高速道路の交通安全のため、速度に応じて確保すべき車間距離が広く指導されています。しかし、この距離では逆に割り込みによる安全性や快適性が阻害され、混雑した状況では守られていないのが実状です。また、近年急速に普及している安全運転支援システムでは、運転者自ら前方車両との車両間隔を設定することから、適正な車両間隔の指標を提示する必要があります。本研究は、車両間隔の確保の必要性・意味を整理し、高速道路の安全走行および渋滞解消の観点から、適正な車両間隔のあり方について研究を進めました。
報告書では、上記研究を踏まえ、車間距離保持の交通安全啓発のため、新たに楽曲を用いた方法を提案しています。

高速道路の舗装技術史に関する調査研究委員会

 高速道路の舗装技術について、黎明期から最新技術に至るまでの設計基準等に着目した技術の変遷を整理し、 合わせて維持管理や災害等への対応に資する技術資料を作成する予定です。

高速道路の土工技術史に関する調査研究委員会

 高速道路の土工技術について、黎明期から最新技術に至るまでの設計基準等に着目した技術の変遷を整理し、 合わせて維持管理や災害等への対応に資する技術資料を作成しています。(この技術資料を編さんし、令和元年に「高速道路の土工技術史」を作成し頒布しています。)

 情報・資料はこちら

高速道路の施設技術史に関する調査研究委員会

 高速道路の施設技術について、黎明期から最新技術に至るまでの施設技術の変遷を技術資料として取りまとめ、 併せて若手技術者の技術力向上や技術の伝承を図ります。

高速道路クオリティ研究部会

高速道路における緑の価値の定量的評価に関する調査研究委員会

 二酸化炭素の吸収・固定や生物多様性の保全などに係わる緑の価値、安らぎや癒しに繋がる生理・生体反応、 あるいは休憩施設における緑の空間がもつ経済的な価値などについて把握、評価することを検討しています。

高速道路の快適性向上に関する検討委員会

 少子高齢化・経済成長の鈍化・自動車技術の革新的な進展・利用者の多様化等の社会的背景のもと、『快適性』という視点に着目し高速道路の機能を向上させる手法について検討を行っています。

高速道路における自動運転に関する研究委員会

  高速道路における自動運転の実現性・実効性を高めるため、高速道路側で予め何をすべきか検討し、 自動運転の早期実現に寄与することを目標として研究を行っています。

高速バスストップの今後のあり方に関する調査研究委員会

 公共交通利用促進の観点から、高速バスストップのバス停や結節点としての機能等の高速バスストップのユーティリティー、並びに高速バスストップを取り巻く主体間連携の状況に着目した調査研究を進め、高速バスストップの今後のあり方について調査研究を進めています。