平成27年度調査研究
平成27年度の各部会における専門研究委員会の活動内容は以下のとおりです。
経済・経営研究部会
高速道路の料金制度に関する研究委員会
高速道路ネットワークの有効活用に資する今後の料金制度について調査研究を実施しています。 有料道路制度、料金制度を巡る諸論点に係るディスカッションを主として行い、有料道路制度の過去と現状について整理した上で、諸外国の制度も概観しつつ、今後の制度について検討しています。
平成27年5月に報告書「有料道路制度と負担のあり方について」を公表しました。本報告書では、委員会の中間整理(平成23年8月)以降の研究をとりまとめており、わが国の現在の有料道路制度が抱える課題と、それに対する検討や今後の選択肢などを広く、 分かりやすく示した基礎資料的なものとなっています。
道路・交通工学研究部会
高速道路における適正な車両間隔に関する調査研究委員会
高速道路における安全性や快適性などを踏まえ、走行速度やサービス水準に応じた適正な車両間隔について検討・整理する予定です。
高速道路の土工技術史に関する調査研究委員会
高速道路の土工技術について、黎明期から最新技術に至るまでの設計基準等に着目した技術の変遷を整理し、 合わせて維持管理や災害等への対応に資する技術資料を作成する予定です。
高速道路の舗装技術史に関する調査研究委員会
高速道路の舗装技術について、黎明期から最新技術に至るまでの設計基準等に着目した技術の変遷を整理し、 合わせて維持管理や災害等への対応に資する技術資料を作成する予定です。
高速道路クオリティ研究部会
高速道路のグリーンマネジメントに関する検討委員会
高速道路緑地においては、地域環境との調和などで課題がみられることや、 生物多様性保全、社会貢献といった時代の要請に応えるべく、改めて道路緑化に関する目標を設定し、いかに効率的な維持、管理、運営を継続的に進めていくかを検討しています。
高速道路の快適性向上に関する検討委員会
高速道路の「快適性」に焦点を当て、今後着実に増加が見込まれる外国人ドライバーの快適性向上という観点から、観光客など訪日外国人が車による快適かつ自由な移動を可能にするための課題を抽出し、具体的で有効な対応策を検討しています。
暫定2車線の今後のあり方に関する研究委員会
利便性と安全性を確保し、将来にわたって社会経済を支えるインフラとして道路機能を維持・向上させていくために、限られた財源の中で今後の暫定2車線区間のあり方について、多角的な視点から検討しています。
高速道路における自動運転に関する研究委員会
近年、自動車技術を始めITS技術が飛躍的に進歩し高速道路への自動運転の導入が現実になろうとしています。高速道路における自動運転の実現性・実効性を高めていくために、高速道路側で何をすべきか検討し、 自動運転の早期実現に寄与することを目標として研究を行っています。